- 毎年梅を梅干しを仕込んでいますが、うまく漬かりません何が原因でしょうか?
ポイントは4つあります、まず第一が良い梅であること、良く熟した南高梅を必ずご用意下さい。次に大事のが漬け込む際の塩分濃度です。必ず20%の塩分濃度で漬け込んで下さい。この点は皆さん大きな勘違いをされています。
店頭で販売されている減塩梅は最初から5%や3%で漬け込んでいるのではなく、私ども農家が20%でしっかり漬け込んだ梅干しを「塩出し」という作業で減塩して販売しています。最初から低い塩分濃度で仕込みますとエキス分が十分に出ずおいしい梅干しには仕上がりません。10kgの梅の場合は塩2kgとなります。
次に大事なのは「重し」です。漬け込み後梅からエキス分が出て梅酢が上がってきますので必ず梅のみがその梅酢に漬かるようにしっかり重しをして下さい。
最後にお願いしたいのが、いわゆる「あく抜き」の作業です。
良く本などでは、「あく抜きの為に一晩梅を水につけ込む・・・」などの解説がされていますが、完熟の南高梅についてはあく抜きは一切必要ありません。
逆に一晩も水につけ込みますと薄皮に水が入って黒くなりまったくダメになってしまいます。絶対にあく抜きはしないで下さい。